ライフスタイルの変化

 ライフスタイルの変化のなかでも、同ファンドは主に2つの視点から将来有望な企業を選定しています。

 1つ目が、ネットショッピングの拡大に代表される「買い物の変化」です。三井住友DSアセットマネジメントによると、過去5年間で世界のeコマース市場は約130%拡大している上、今後の5年間でも約95%拡大する見込みだそう。これに伴い、ネットスーパーなどのeコマース関連企業も今後、ますます成長していくと期待できます。

 2つ目は、「教育の変化」です。オンラインで学校の授業が受けられたり、予備校に通ったり、英会話スクールのレッスンを受講したり……といった、教育のデジタル化が急速に進んでいます。経済状況や地域による学習の格差を解消する手段としても、注目を集めている分野です。

企業戦略の変化

 ニューノーマル時代の企業において、生産性の向上や従業員の多様な働き方の促進は欠かせません。そこで役立つデジタル技術の一例が、ペーパーレス化やコスト削減などの効果が期待できる電子契約の導入です。

 実際、電子署名サービスを提供する米国企業で、2020年6月時点の『World change』の組み入れ銘柄でもある「ドキュサイン」の株価は、新型コロナウイルスの影響で大きく伸長しています。加えて、同社のサービスを導入する企業は、過去2年で約77%増加。今後も成長の期待できる企業と言えるでしょう。

医療・健康の変化

 近年では、AIなどデジタル技術を用いて新薬を開発することもあるのをご存知でしたか? AIを活用することで、開発にかかる時間を短縮できるとのこと。世界のヘルスケアAI市場の規模は年々増加しており、この7年間でなんと約951%も拡大したそうです!

 ほかにも、新型コロナウイルスの影響でオンライン診療が活発になったり、ウェアラブル端末で健康管理をする人が増えたりと、医療・健康の分野におけるDXには目覚ましいものがあります。

医療のオンライン化医療分野でもAIの活用やオンライン化が急速に進んでいる

多くの業界における成長ドライバー

 こうして「DX」や「ニューノーマル」をキーワードに将来有望な産業や企業を探していくと、そのどれもが社会の変化を先取りしていくような事業であることがわかります。将来の世界のあり方を予測し、それにいち早く対応していく企業に投資することは、高成長が見込める株式を効率よく探すための一つの切り口とも言えるでしょう。

 また、DXはさまざまな業界で進んでいるため、特定の産業に偏らない投資ができる点も魅力。多くの業界における成長ドライバーであるDXに着目した投資は、幅広い分野への分散投資とも言えそうです。

『世界新時代株式ファンド』の組み入れ上位10銘柄

  銘柄名 国・地域
1 アトラシアン オーストラリア
2 ドキュサイン 米国
3 エムスリー 日本
4 ニュー・オリエンタル・エデュケーション
・アンド・テクノロジー・グループ
中国
5 オカド・グループ 英国
6 オクタ 米国
7 ヴイエムウェア 米国
8 万国数拠服務(GDS Holdings Limited) 中国
9 美団点評(Meituan Dianping) 中国
10 ギリアド・サイエンシズ 米国

2020年6月19日現在