外野の声は気にせず、自分の信念を貫く

 ──今後の夢は何ですか?

 穂高さん 挑戦したいことはたくさんあります。ただ、まずは空っぽの時間を作って、少し落ち着きたいですね。そもそもセミリタイアしたかった理由の1つが、「自分が時間に余裕ができたときにどんな心境に至るのか」を客観視したかったからなんです。

 予定を詰めたくなるのか、暇になって退屈に感じるのか、旅に出たくなるのか、なにをしたくなるのか? それを知るための期間をまずは作って、その上で判断したいです。

登山登山以外にも、スポーツ全般がお好きという穂高さん。毎朝のラジオ体操は欠かさないそう。

 ──FIRE生活に入った今、時間はたっぷりあるわけですから、やろうと思えば全ての夢を実現させられますね。まさに夢のような生活!
 もし今、サラリーマン生活を頑張っている人が目の前にいたら、どんな風に声をかけますか?

 穂高さん 投資に限らず、目標があるなら諦めずに頑張っていただきたいです。目標に向かって進んでいく時って、「そんなの無理だ」「そんなことをしても意味ないのに」とか、色んな外野の声ってあると思います。

 でも、結局は自分の人生。自分のことを一番よくわかっているのも自分です。信念を持って突き進むことで、違う景色は必ず見えます。

 日本の方々は、良くも悪くも他人の言動に関心を持つ人が多いと思います。出る杭を打ったり、揚げ足を取ったり……気を付けないと、すぐ他人からのノイズに影響を受けてしまう方が多いのではないかと思います。

 ──穂高さんがFIREを目指す過程でも、周囲からの様々な横やりがあったこととお察しします。とくにまだお若いので、「若いうちは貯めずに使え!」とか……。

 穂高さん そうですね。ただ、そういったご意見は全く意に介さず、強い意志を持って自分の信念を貫徹する姿勢を維持していたことで、逆に応援してくださる方も増えていきました。

 そのおかげで追い風が吹くような出来事もあって。追い風をつかむためには、自信をもって目標を掲げ続けることが大事だと実感しています。

 ──ご自身の信念を貫いてきた結果が、今の自由で充実した生活なんですね。
 あらためて、FIRE達成おめでとうございます! 今日はありがとうございました。