健康を第一に、続けられる方法で、でも浪費はしない

 ──サラリーマン時代の、平均的な1日のスケジュールを教えてください。

 穂高さん 毎日、大体7時に出社していました。朝は電話が鳴らなくて仕事がはかどるし、早く帰りたかったので。というのも、睡眠の質を高めるため、夕食を食べてから寝るまでに3時間くらい空けるように努めていました。

 ランチはさっと食べ、会社の周りを外国出身の方と散歩したり、公園で懸垂したり……一時期は近くにプールがあったので、食後に30分ほど泳ぐこともありました。

 ──それ、休まりますか?!

 穂高さん たまに眠くなることもありましたが、頭も心もスッキリして結局午後の仕事も捗りますし、何より気分が最高でした。とくに夏のプールはとても気持ちよかったです。

 ──穂高さんは運動がお好きなんですね。
 帰宅は何時ごろでしたか? 三菱グループの企業にお勤めだったとのことで、やっぱり激務だったんでしょうか。

 穂高さん 会食などがある日は0時くらいに帰宅することも多々ありました。会食のない日でも、20~21時くらいまで業務に追われていることが多かったです。必死に頑張って仕事を終わらせて早く帰ると、暇だと思われるからか業務が結局どんどん増えましたが(笑)。

 ──サラリーマンの哀しみ……。

 穂高さん しんどいこともありましたが、明確にセミリタイア後の生活をイメージして、発奮材料としていました。夕食は、外食する時もありました。無理に切り詰めるのはしんどくて続かないですし、体を壊しては元も子もないです。

 早く帰宅できた日は、近所の区民プールに泳ぎに行くこともあり、22時ごろに寝るよう努めていました。