昨今のさまざまな環境の変化で、読者の皆さんの中にも、在宅勤務や時差出勤、そしてテレワークなどの働き方にシフトをしなければならなくなった方たちもいらっしゃると思います。中には、「通勤電車に乗らなくて済む」、「自分のペースで仕事ができる」とポジティブにとらえている人もいるかもしれませんが、経営側は現状をポジティブにとらえることはできないでしょう。

周囲に「働いている人」がいない状態でどこまで自分を律せるか

 なぜなら多くの会社のビジネスモデルは、在宅ワークなどを前提、想定したものではないため、この状態が続くと、売上や利益もおのずと下がることは明白だからです。また、未だに日本の企業は「週休2日、フルタイム出社」が前提の会社が圧倒的に多く、経営者もそれを好む傾向があります。つまり、こうした有事の勤務体系に、経営者も、社員も、慣れていないのです。

 経営者は「在宅勤務にして社員はきちんと働いているのだろうか」という発想になるでしょうし、社員も「会社で働く以上にモチベーションが上がって作業量をこれまで以上にこなせるようになった」という人はやはり少ないのではないかと思います。

 なぜなら私自身が会社員から独立してフリーランスになった際に、会社員時代のように、がむしゃらに働こうと思っても、在宅ではなかなかそのようにできなかったからです。やはり「周囲に働いている人がいる」という環境は大きいのです。

 フリーランスの人たちの中にもわざわざカフェで仕事をする人がいるように、多くの人は周囲が仕事をしているほうが仕事のやる気が起きやすく、その環境から外れてしまうと、なかなか仕事のモチベーションはあげづらいのではないかと思います。

 そこで今回は、私のフリーランスの経験から、在宅ワークでも仕事のモチベーションを維持する方法をいくつか取り上げてみたいと思います。

<3つのポイント>
・自分自身が自分の上司になる
・自分でご褒美のニンジンをぶらさげる
・今日1日やることを書き出し、終わったら都度消していく