22日のNY市場は、イースター休暇のため取引が閑散だった。NY市場では為替取引は通常通り開いているが、株式、債券、商品など主要な金融市場は休場。為替市場も取引参加者が少なく、取引を手控える向きが多かった模様。ドル円は81.90近辺で膠着。ユーロドルは1.4535近辺へと小幅安となったが、その後は1.4540-50レベルでの揉み合い。ポンドも1.6500-30の狭いレンジ取引だった。ドルスイスが0.8880レベルへと30ポイント程度急伸する場面もあったが、すぐに0.8850台へと収束している。ドルカナダは0.9520レベルから0.9540レベルへとジリ高。全般に小動きではあるが、ややドル買い方向へのポジション調整の動きが多かった。各クロス円も目立った動きは示していない。

◆日銀総裁、上半期はマイナス成長の可能性も
発言など金融当局からの報道に乏しい中、白川日銀総裁のコメントが報じられていた。米ウォールストリート・ジャーナル紙によると、白川日銀総裁は、上半期はマイナス成長の可能性もある、少なくとも8月までは厳しい供給ショックが続きそうだ、と述べた。生産面での落ち込みが深刻、との見方が示されていた。先日、東電福島原発の収拾にも6-9ヶ月かかるとの見通しが報じられており、日本経済の復興の動きは早くても年後半からとのムードになっている。

(Klugシニアアナリスト 松木秀明)