預金金利と配当利回りの違い

 預金と配当について改めて考えてみましょう。銀行は、預金者の資金を安全で適切に運用することが求められ、貸出先企業などを審査後、融資します。このため預金者の受取る利息は、銀行の業務費用を差し引いた分となります。

 預金金利は、景気状況と金融政策により変わります。1年物定期預金金利は、1990年から1991年にかけて約6%(100万円預けたら1年間で6万円の利息)でしたが、現在は、0.01%(1年間で100円の利息)と低金利となっています。

預金と金利

 一方、株式投資は、投資家として企業を選定して、資金を提供して配当金を受領します。株価変動リスクはありますが、近年、株主重視が進んでおり上場企業の配当利回りは現在平均2%程度です。投資した資金が企業で働き稼いでくれる結果です。

株式投資と配当利回り

株式の長期保有で、配当利回りの上昇を目指す

 安定成長企業を長期保有しましょう。安定して成長する企業は、配当も年々増加していきます。例えば、買付時に配当利回りが2%でも、5年間保有し、買付時株価で計算すると配当利回りが3%を上回る企業がたくさんあります。また、成長している企業の中には、配当利回りが4%程度となっている例も相応にあります。その上、業績向上で配当が増加すればおのずから株価も上昇します。安定成長企業の長期保有には大きなご褒美があります。

配当金の増加例

 近年、低金利が続いていることから、外貨建債券や複雑な金融商品がたくさん提案されています。これらの商品の多くは高利回りがセールスポイントとされていますが、為替リスクや商品の仕組みの理解などが必要です。資産配分(アセットアロケーション)の中で、一定額を安定成長企業への長期投資として安定した良い利回りで運用をめざしませんか。

 次回は、投資の神様バフェットについて説明したいと思います。9兆円もの資産をもつ伝説の投資家です。

 第10回 複数の情報源を活用して企業を調べよう