主なリスク要因は5つ
国内資産には「信用リスク」「価格変動リスク」「金利リスク」の3つのリスクがあり、海外資産はこれに「為替変動リスク」「カントリーリスク」の2つが加わります。以下それぞれのリスクについて見ていきましょう。
信用リスク
信用リスクは、投資した先の会社や国などの財務状況の悪化や破綻により、利子が減額されたり払われなかったり、元本が返済されなくなってしまうリスクです。頻繁に起こるリスクではありませんが、発生すると影響の大きいリスクになります。
価格変動リスク
価格変動リスクは、投資している企業の業績や景気の状況により株価などが変動するリスクです。このリスクは、日々発生します。
金利リスク
金利リスクは、世の中の金利の変動により発生するリスクです。金融機関以外の会社では、金利上昇はマイナス要因、金利低下はプラス要因になります。債券を発行している国や地方なども同様です。こちらのリスクも日々発生しています。
為替変動リスク
為替変動リスクは、投資した時点より円高に振れればマイナス要因、円安に振れればプラス要因となるリスクです。
カントリーリスク
カントリーリスクは、投資した国の信用状況の変化によって生じるリスクです。政治的混乱や内戦などが起こった場合はマイナス要因になり、その国の経済政策や財政政策がうまくいった場合はプラス要因になります。
最後に~リスク要因をどう見るかでリターンも異なる
以上、各金融商品の特徴やリスク要因を通して、リスクとリターンの関係について見てきました。主なリスク要因をプラスと見るか、マイナスと見るかは、投資家の心理状態(強気・弱気)に影響されます。それによりリターンも大きく異なることをお伝えし、この記事を終わらせていただきます。