東京女子大学は1918年に、「日本の女性に高等教育を」という呼びかけのもと、北米のプロテスタント諸教派の援助によって開学。創立以来、キリスト教の精神に基づくリベラル・アーツ教育を一貫して実践してきた。

学長 茂里 一紘 氏

同大の茂里学長は、多様で変化の大きい現代社会の不確かさに対応するためのリベラル・アーツ教育の重要性を強調し、「東京女子大学のリベラル・アーツ教育とは、〝知の体幹〞を鍛える教育。1つの専門分野を深く学ぶことで、論理的に物事を考える『思考の枠組み』を獲得し、それと同時に文理の枠を越えて各自が自由に学科・専攻を超えて学ぶことで、自分なりの強みを獲得し、社会に出てからの行動に結びつけてもらいたい」と話す。

そんな現代社会のニーズに応えた同大のリベラル・アーツ教育を支えているのが、教員のユニークな研究だ。独自の課題を見いだし研究に邁進する、現代教養学部人文学科哲学専攻の黒崎政男教授、同学部国際社会学科国際関係専攻の根本和幸准教授、同学部国際社会学科経済学専攻の二村真理子教授、同学部心理・コミュニケーション学科コミュニケーション専攻の小田浩一教授、同学部数理科学科情報理学専攻の加藤由花教授の5名の先生方に、それぞれの研究領域と社会との関わりについて話を聞いた。


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