(花園 祐:中国在住ジャーナリスト)

「『魂斗羅』(こんとら)が映画化されるってマジ?」

 筆者がある日、中国人の友人に呼び出されて言われたのがこのセリフでした。

「魂斗羅」とは、日本のゲーム会社、コナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)が1987年にリリースし、ファミコンなど多くの機種に移植され人気を博したアクションゲームです。一説によると、現在30代以上の中国人ならば、ほぼ全員がこのゲームで遊んだことがあると言われています。

 魂斗羅に限らず、かつて日本のゲームは中国で熱烈に支持されていました。しかし現在は欧米、そして中国が開発したゲームの方が人気を博しています。残念ながら今や日本のゲームは「エロい」という印象を強く持たれている模様です。

 前回(「市場は10年で10倍に、一斉にゲームを始めた中国人」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55499)は、中国のゲーム業界市場の全体的な動向について解説しました。今回は、中国人の日本製ゲームに対する評価と、中国人はどんなゲームを好んでいるのかについて紹介しましょう。

中国人のソウルゲームは「魂斗羅」

 コナミデジタルエンタテインメントは2017年10月、中国の映像会社とともに魂斗羅の映画化・ドラマ化を発表しました。この発表に興奮した中国人は恐らく日本人より多かったと思われます。