日本と南米諸国との学術芸術コンフェレンスに呼ばれて日光に来ています。親族にブラジルやメキシコ移民政策に関わった者があり、個人的にも感慨無量なものがありました。
今回の話題の延長で「日光」での空き時間の取材も次回以降反映させたいと思っています。
東京大学に任官して19年、今回が初めてではないでしょうか。珍しく芸術の教官として大学本部からの指示による公務出張で動いています。
逆に言うと、私の大学でのアカデミック・ディプロマットとしての仕事の大半は、音楽とも芸術とも別の、二―ズがあって振られた仕事で扱っているものになります。
「自働運転車」の法的責任という問題は、そうした典型の一つです。
この連載でもすでに幾度か触れましたが、EUではすでに「ロボット法人格」が認められており、高度自律システムに財産を付与する、といった動きも出ています。
こんな話を国内ですると「ロボットに人格権? 鉄腕アトムみたいだな・・・」といった、夢のあるリアクションをいただくことがありました。
でも、出て来るのが<アトム>ですから、相当年季の入った夢ですが・・・。
しかし、実際にはそんなに甘い話ではありません。なぜ、ロボットに「法人格」か?
その答えを、アマミノクロウサギに聞いてみることにしたいと思います。