若い世代は出稼ぎ、深刻化する地方の高齢者の介護問題 中国

村で暮らす高齢者たちに昼食を届ける介護施設のサービス(2017年9月30日撮影、資料写真)。(c)CNS/趙華亮〔AFPBB News

 この記事が公開される9月25日は、私の教える大学では冬学期の開始日に当たっています。そこで学生諸君も念頭に、経済政策にまつわる話題を記してみましょう。

 ふだんあまりこのコラムに書かない種の話ですが、このところ学術会議の政策提言というものを書かされていいます。

 それに関連し、そこに書かないトピックスからご紹介してみます。

 1999年に大学に呼ばれてから、科学技術政策答申などの官僚作文をするようになって、かれこれ20年、いろいろなところにクレジットの入らない文章を書いてきました。

 大規模なものとしては経済産業省のプロジェクト「動け!日本」(2002-03)や「第三次科学技術五か年計画」(2004-05)の部分部分のアンカーなど、とても勉強になりました。

 すでに時効と思うので記しますが、第一次の科学技術基本計画のゼロからの立ち上げにあたっては、1995年当時通産省に在籍していたT課長補佐の絶大な尽力がありました。

 大学学部時代からの親友T君は、現在は、名を挙げれば知る人は誰でも知るベンチャーの雄でCEO(最高経営責任者)を務めています。

 その彼T君であるとか、あるいはこちらは実名を挙げて問題ないでしょう、現在は早稲田大学で教鞭を執られている平田竹男さんとか、切れ味鋭い戦略マン諸氏のおかげで、政策答申という局所的な仕事だけですが、戦略文書の作成と実行完遂に関しては、いろいろ鍛えられました。

 ちなみに、余談というかぼやきですが、こういう文書作成は時間も労力もコストもかかるのに、東京大学の中では、これを勝手に盗用する高齢者が普通にあり、率直に司直に問う段階のものもあるように思っています。

 現在、論文については無断盗用は職位を問われる責任問題に発展しますが、こうした文書についても剽窃盗用した者の責任を問えるようにしてほしいと切望しています。