大学入試シーズンたけなわとなってきましたが、長年思っていることを1つ記してみたいと思います。
「学歴社会」の善し悪しと、日本でしばしば見かけるメンタリティとの落差について考えてみましょう。
前回記した、iPS細胞不正事件なども同じ根の上に咲いてしまったあだ花と思う、ある種の「リアリティ」の錯誤です。
受験生などは必死で、気にしていないことが多いのですが、でもこの落とし穴にはまると今後の人生に大きなマイナスになる点ついて、シリコンバレーの開かれた空気の中で検討してみたいと思います。
見知らぬ人とのコミュニケーション・バリア
この原稿を私はカリフォルニア州サンノゼの宿で記しています。大学の出張で、昨日はサンタクララ大学に赴きました。
昼飯を食べようと構内を1人でカフェテリアに向かって歩いていると、「何かイベントがあるんですか?」と日本語で尋ねてくれた青年がありました。
日本からの留学生で、日本経済とも縁が深いこの大学のロバート・エバーハート教授のファンで留学したのだそうです。
特定の指導者を選んで心酔して留学、とても良いと思いました。
やや突飛に思うかもしれませんが、私たちのジャンル、クラシック音楽で留学するというとき、学校名で選ぶ留学は決して主流ではないと思います。