日本国内では「爆買い」のイメージから、中国人と聞くとついつい「お金を使うのが好きな人たち」という印象を持ってしまうのではないかと思います。
そんな中国人の消費行動について、今年、政府機関や現地メディアから詳細な調査報告が相次いで出されました。中国の若者は意外と貯蓄志向が高いなど、筆者からしても意外な調査結果が報告されています。
今回はそれらの調査結果をもとに中国人の消費行動や傾向の現状についてご紹介しようと思います。
可処分所得は都市、農村ともに絶賛上昇中
中国人の支出の話をする前に、まず収入(可処分所得)のデータから紹介しましょう。
上の図は直近7年間の中国の都市、農村別1人当たり可処分所得のグラフです。これを見て分かる通り、デフレ下の日本では考えられないペースで中国では都市、農村ともに収入が毎年上昇しています。