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<100の行動56>
宇宙開発を研究中心から防衛・事業中心へと発想転換せよ! ~100の行動56
世界の宇宙産業の市場規模は3300億ドル(40兆円)。日本の宇宙機器産業が、これから世界市場を獲得していくための4つの提言。
1.防衛・ビジネスが宇宙開発を主導する体制を作れ!
日本の宇宙開発が「研究中心」となっているのは、「防衛・軍事」を宇宙開発から切り離してきたから。政府は、宇宙の平和利用原則の解釈を国際スタンダードに変更する必要がある。また、JAXAと防衛省が共同研究を行える体制作りも必要。
2.民間主導の宇宙開発で産業の裾野を広げ、イノベーションを起こせ!
アポロ計画からは「レーザー技術」、火星軟着陸探査機からは「自動車のエアバッグ」が開発された。世界の宇宙開発関連企業は、「スペースX」などの欧米の企業が上位を独占。日本勢は衛星を製造する三菱電機が20位以内に入るのみ。民間が力をつける必要がある。
3.準天頂衛星の7基体制を早期に実現し、ビジネスチャンスの拡大を!
日本は、GPSの補完を目的として「準天頂衛星システム」を開発し、2010年9月に1号基を打ち上げた。政府の計画では、2017年から19年に4基体制を整備し、2025年度までに7機体制を目指す。GPS測位関連のビジネスチャンスが大幅に拡大する。
4.ロケットの低コスト化で世界のマーケットを獲得せよ!
世界のロケット打上げ実績は、年間平均約70機。日本はそのうち4%。技術水準は世界レベルだが、競争力がない。海外マーケットを獲得していくためには、官民合同で海外への宇宙産業の売り込みを進める必要がある。
スピーカー
堀 義人/グロービス経営大学院 学長
(肩書は2016年3月のもの)
記事ページはこちら
http://100koudou.com/?p=1447
書籍『日本を動かす「100の行動」』
宇宙開発を研究中心から防衛・事業中心へと発想転換せよ! ~100の行動56
2016.3.9(水)
GLOBIS知見録
視聴時間 03:52
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