米FRB、量的緩和の終了を決定 ゼロ金利は維持

2016年はどんな年になるのか?米ワシントンD.C.の米連邦準備制度理事会(FRB)本部(資料写真)。(c)AFP/KAREN BLEIER〔AFPBB News

 筆者は普段、日本の個人投資家向けに、経済・金融市場の見方や資産運用の考え方について情報発信しています。JBpressで初回となる今回のコラムでは「2016年の経済・金融市場の見通し」について考察したいと思います。

米国経済は遠くない将来に景気後退に突入する

 2016年はどんな年か? ひとことで言えば、2016年は「米国の景気後退が視野に入る年」と考えています。

 ここで「視野に入る」としているのは、米国の景気後退入りは必ずしも2016年ではなく、2017年になる可能性もあると考えているためです。いずれにせよ、米国経済は、そう遠くない将来に景気後退に突入するだろうと考えています。

 理由は3つあります。

 1点目は景気循環の観点です。米国の景気拡大はかなりの長期間続いており、いつ景気後退に陥っても不思議ではありません。