ニッケイ新聞 2014年3月15日
サンパウロ州カンピーナス市にある州立のカンピーナス大学(ウニカンピ)が、胃の縮小手術を希望する人を公募したところ、12日の登録会場には、肥満を苦にする人達2千人が押しかけた。
同大学での胃の縮小手術は、厳重な選考を行った後に大学病院の医師達が執刀。手術は無料で受けられるが、登録から選考、減量、手術には最低2年半を要すという。
手術の希望者は年々増えており、2013年は800人だった登録者数が、今年は約2千人と倍増している。
医学部のアリントン・アデミ・シャイン教授によると、胃の縮小手術は肥満対策としては最後の手段で、同大学での無料手術は、16歳以上で、いわゆる肥満と呼ばれる状態が2年以上続いている人のみを対象として手術を行う。
手術を希望して名前を登録した人に対しては、ひとりひとり、登録内容を分析した上で面接を行い、評価とオリエンテーションを行うが、登録者の50~80%が手術を受ける事が望ましいケースだという。
手術が必要と判断された場合は、その後のリスクを減らすため、体重を現在より10%以上減らす事などが求められる。
減量などのプロセスを終えた人は手術待ちの人のリストに名前が再登録されるが、実際に手術が行われるまでには、希望者が多いため、さらに3~6カ月は待つ必要があるという。
(13日付フォーリャ紙ならびにエスタード紙より)
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