韓国のメディアによると、最近デパートは売り上げの低迷に悩んだ挙句、デパ地下に力を入れているという。デパ地下でヒット商品が出ると、そこに集まった顧客が上の階へも上がっていくため、「噴水効果」も得られる。
こうしたことから最近韓国のデパ地下では、巷のグルメ商品が続々入店している。そこには韓国の有名店だけでなく、海外の有名店も加勢ししのぎを削っている。
有名デパートで売れ切れ続出の「堂島ロール」
フランスのラデュレの「マカロン」、ドイツの「シュネーバレン」、米国の「DEAN AND DELUCA」などが目立つ中、日本からの菓子店も参入している。
日本の空港の免税店にある文明堂のカステラやひよこなどだ。こうしたグルメがひしめく中、今最もホットなスイーツがある。毎日、デパート開店時間から行列ができ始め、売り切れ続出なのである。
それは、モンシュシュの「堂島ロール」である。大阪の名物で本場でも長蛇の列を作っていたというほどの評判のロールケーキである。
モンシュシュは今年8月に現代百貨店で発売されると同時に行列ができるほど人気商品となり、現在ではソウルの現代百貨店と新世界百貨店に入店している。
日本では神戸の老舗菓子店と商標権をめぐる裁判があり、最初から使っていた「モンシュシュ」の商標は使えず「モンシェール」を使っているが、韓国では「モンシュシュ」という商標を使っている。
だが、韓国では前に書いた通り、「日本の原子力怪談」がいまだに残っており、日本からの食材や化粧品に敏感に反応している。
先日、「SK-Ⅱ」ではダイレクト・メールで「原子力に関するテスト」と称して、SK-Ⅱの化粧品がどれだけ安全なのかを証明する実験結果のコピーをSK-Ⅱのユーザーに送ってきたほどだ。それだけ、日本製の化粧品に対する疑いが深まったせいだと考えられる。