南国新聞 2013年10月31日

 (マレーシア)2010年12月に麻薬所持で逮捕されたイラン人の女2人に9月30日、シャーアラム高裁は死刑を言い渡した。

 シャルザド・マッチナ・マンソル被告(会計士・31)と会社員ネダ・モスタファイ・ゴドラロ被告(26)は、2010年12月15日午前6時50分、KLIAでの所持品検査でそれぞれ2.6キロ、2.7キロの覚せい剤を隠し持っていたことがわかり、現行犯逮捕された。

 弁護人は、「2人は食品と思ってマレーシアに持って来ただけで、麻薬とは全く知らなかった」と無罪を主張したが、裁判長は「それは作り話であって信じる事はできない」と一蹴し、死刑判決を言い渡した。

 2被告によると、2人はシリアでアリレザという男から紹介されてお互いに知り合い、マレーシアへの無料旅行のオファーを受けた。条件は「食品を持って行き、マレーシアでこちらが指定する者に渡す事」。

 申し出に同意すると、別のズライダと名乗る男がバッグ2つを2人の宿泊していたホテルに届け、2人はその危険なバッグを持ってマレーシアに向かったという。

(9月30日 The Star)