6月25日に総務省から発表された5月の全国消費者物価指数(全国CPI)は、「生鮮食品を除く総合」(コア)ベースで前年同月比▲1.2%。マイナス幅は前月から0.3%ポイント縮小した。コア前年同月比の押し上げには、「電気代」「ガソリン」「都市ガス代」「灯油」などが寄与。一方、押し下げには、「生鮮食品を除く食料」「宿泊料」などが寄与した。

 一方、国際商品市況によって影響されやすい品目が除去されているため、国内要因に基づいた消費者物価の基調をより明確に示す「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」(いわゆる欧米型コア)は前年同月比▲1.6%で、マイナス幅は前月と同じだった。

 また、CPIの足元の方向を把握する上で使い勝手がよい季節調整済指数(2005年=100)は、コアが99.3(前月比横ばい)、欧米型コアが97.1(同▲0.2%)になった。

 6月の東京都区部消費者物価指数(全国CPI)は、「生鮮食品を除く総合」(コア)が前年同月比▲1.3%で、マイナス幅は前月改定値から0.2%ポイント縮小した。コア前年同月比の押し上げには、「電気代」「都市ガス代」「生鮮食品を除く食料」などが寄与。一方、押し下げには、「家賃」「ガソリン」「外国パック旅行」などが寄与した。

 一方、「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」(いわゆる欧米型コア)は前年同月比▲1.4%で、マイナス幅は3カ月連続で同じ水準である。

 また、季節調整済指数(2005年=100)は、コアが98.6(前月比▲0.1%)、欧米型コアが97.4(同横ばい)になった。