4月7日放送の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)では、中山氏が沖縄米軍基地問題や安倍政権の経済政策、財政再建をめぐる話題などについて語った。
メディアが報道しない沖縄の反米・反基地活動家の実態
中山 沖縄県嘉手納基地より南にある米軍施設の返還計画について、メディアで様々な報道がなされています。
そうしたなか、米海兵隊広報部が発行する機関紙「Okinawa Marine」の3月29日付1面に、「Small protests create unsafe gate conditions(PDF)」という記事が載っています。
反戦運動や米軍基地撤廃運動を行う抗議活動家たちが、米軍基地のゲートを出入りする海兵隊員やその家族、日本人の従業員たちに妨害行動をし、それが危険なレベルになっているという内容です。同記事には米軍車両の中に身を乗り入れてメガホンで叫ぶ男性の姿が写っています。
また、どの新聞も報じていませんが、こうした活動家が石や砂を投げつけ、それによって海兵隊員2名が目にケガを負ったという話も寄せられています。
彼らが現地の宜野湾警察署に被害届を提出したところ、警察は受理を拒否。その後、今度は米軍の憲兵と弁護士が同伴して警察を訪れましたが、それでも全く取り合ってくれなかったとのこと。
ここまでいくともはや暴力の範囲ですし、もし同じ行為を日本人に対して行った場合は立派な犯罪でしょう。ケガをした海兵隊員は兵士である前に1人の人間です。「戦争反対」を唱える人たちが、それを暴力に訴えるのは大きな問題だと私は思います。
垂直離着陸輸送機V-22オスプレイについても、凧や風船で飛行を妨害する行為があったそうですが、かえって墜落の危険が増すだけです。
こうした現実があるにもかかわらず、嘉手納以南返還をめぐっては各政党が相変わらず旧態依然の議論を続けている。与党がこう言うから野党が反論したり、政局ばかりを気にした言動を繰り返したり・・・もはやそんな場合ではないんです。
米側は年限を切って基地を返還しようとしているわけですから、我々がやるべきことは、それが円滑に行えるように政党の枠を超えて準備を整えること。そして返還までの間、外敵からの侵略をいかに防ぐかという防衛面の議論を深めることではないでしょうか。
沖縄から米軍が出ていって一番喜ぶのは中国です。朝鮮半島が緊迫した情勢にある今、日米安全保障条約に支えられている日本が、自らガードを下げてしまって果たして良いのか、真剣に考えるべきだと思います。