前回から、このコラムでは経営層や管理職に使ってもらいたいWeb上のサービスを紹介している。

 それは、Web広告研究会で2月22日に「デジタル・マーケティングでビジネスを成功させるのは宣伝部長です」という宣言を行い、そのためには企業・組織の幹部の方に、インターネットでできることを正しく伝えなければいけないと考えたからである。

 前回紹介したサイトにはアクセスしていただけただろうか。経験することが理解への第一歩である。ぜひ、ためらわずに自分のパソコンからアクセスしてみていただきたい。分からないことがあったら、組織の若手に聞いてみるのもいいと思う。

 その経験すべてが、デジタルネイティブである若い生活者の理解につながるだろう。

 さて、今回も前回に引き続き、グーグルのマーケットインサイト シニアリサーチマネージャー、柿原正郎さんに教えていただいたグーグルのサービスを紹介する。

スマートフォンサイトの構築・改善のヒント:READY TO GO MO?

 前回もスマートフォンを使ったコミュニケーションを考えるサービス、OUR MOBILE PLANETTHE MOBILE PLAYBOOK を紹介したが、自分の会社のサイトはスマートフォンでどのように見えるのか、きちんと対応できるのかを確認したいという方もいるのではないだろうか。

図1:READY TO GO MO? トップページ
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 また、あの小さな画面でインターネットを開くのは苦手だという方もいるだろう。そこで、今回は READY TO GO MO? を紹介したい。

 MOというのはMOBILEから来ている。「そのサイトはスマートフォン対応していますか?」サイトトップの文言はそんな意味である。

 図1のように、トップページにはサイトがスマートフォン対応しているかどうかの診断のほか、なぜスマートフォン向けにサイトを設計すべきなのかという解説や、スマートフォンサイトを作るためのヒントもある。

 中でも一番気になるのはサイトの診断だろう。診断は簡単で、診断したいページのインターネットの住所(URL)を入力して、いくつかの質問に答えるだけである。