福島1区の衆議院議員・亀岡よしたみ氏を電話ゲストに迎えた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。第2次安倍内閣で内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官を務める亀岡氏が、東日本大震災から間もなく2年を迎える被災地の状況や、現在の活動内容についてリポートした。

今も被災地農家に暗い影を落とす、風評被害の影響

中山 先日、小泉(進次郎)氏が局長を務める自民党青年局が福島を訪問し、被災地の方々と意見交換を行いました。

福島市花見山公園からの眺め(ウィキペディアより・2007年4月撮影)

 私も同行してその会合の司会を務めたのですが、なかでも「果樹園やまと」代表の阿部幸弘さんが、風評被害に悩まされながら大変な思いでリンゴを栽培してこられたという訴えには大きく心を打たれました。阿部さんの果樹園は現在、どんな状況なのでしょうか。

亀岡 震災や原発事故の影響で離れてしまったお客様の多くは戻ってきましたが、なかには今も福島と聞くだけで避けてしまう方がいるそうです。

 出荷前の放射能検査もやっているから安心だと訴えても、「まだ避難を余儀なくされている人がいるくらいだから危ない」と敬遠されてしまう。阿部さんにしてみれば「こんなにおいしくて安全なりんごを作っているのに・・・」と、やりきれない気持ちだと思います。

 また、福島では農業をやめざるを得なかった農家の方も少なくなく、県内には荒れた果樹園や田畑が目立ち始めている状況です。私はこれまで野党で政府を批判する立場でしたが、国政に復帰して仕事ができるようになった今、復興に向けて全力を尽くしたいと考えています。

中山 亀岡さんは現在、第2次安倍内閣で内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官を務めておられます。先日、安倍内閣発足後初めて開かれた「福島復興再生協議会」にも参加されたそうですが、どんな内容だったのですか。

亀岡 各市町村が作った復興計画を国が後押しし、「避難区域」に指定されている市町村のインフラ整備や産業振興などを今後10年間でやり遂げるという意気込みを示したところ、各市町村の代表者たちから拍手が起きました。これは過去の協議会の中でも初めてのことだそうで、非常に大きな期待を感じます。