教育における公と私、という観点で日本ものを考えるとき、どうしても避けて通れないと思うのが、以下のようなケースです。これ、皆さん、どんなふうに思われますでしょうか?
小学1年生の算数で考える
例えばいま、こんな算数の問題があったとしましょう
2+3=
1+3+4=
2+2+2+2+2=
この出題に対して、1年生の太郎君はこんな答えを書きました。
2+3=5
1+3+4=8
2+2+2+2+2=2×5=10
これに対して、こういう採点で答案が返されてきたとします。
2+3=5 ○
1+3+4=8 ○
2+2+2+2+2=2×5=10 ×(掛け算は範囲外なので)
こういうケース、実のところ現実にもけっこうあります。皆さんはどうお考えになるでしょうか?
教育で横並びをどれくらい重視すべきか?
前回、多くの方が正しく意図を汲んで読んでくださり、大変嬉しかったのですが、長年教師をしていた私の母が文部省や指導要領を信頼しないとして、直接問題になったのは、実はこういうケースでした。
小学校1年の学習範囲では、まだ習っていないことになっている、という答えを、生徒が答案に記した場合、先生はどう対処すべきか?
例えばこんなふうに考える人もいるでしょう。