以前この連載の第5回でもご紹介しましたが、「HCJI-LAB Summer School 2012」という、日本の高校生向けに現役のハーバード大学の学部生が教養ゼミを行うサマースクールが8月17日から25日に開催されました。
私も夜の部の社会人との交流セッションで高校生や大学生と話をする機会を得ましたが、非常に楽しく刺激的なひとときでした。
ハーバード大学の学部生による白熱サマースクール
昨年から始まり今年が2回目ですが、高い倍率から選抜された80人の高校生1~3年生が日本全国から集まりました。
企画運営はハーバード大学の学部生25人と日本側学生スタッフ50人。合計155人が9日間にわたり議論を交わし寝食を共にするという、非日常を体験するわけです。
内容は以下のような「セミナー」「ワークショップ」「フォーラム」「フリーインタラクション」などをはじめ、多彩なプログラムが用意されています。
セミナー:ハーバード大学の学部生1人に高校生4人という超少人数型講座で、全23テーマが用意されています。どれも非常に知的好奇心をくすぐられるようなテーマばかりですが、以下に一例をご紹介いたします。
● The Concept of Love in Roman Poetry
● Gender, Ethnicity and Culture in the Workplace
● The History, Art, and Business of Games
● Psychology of Happiness
● About Consciousness : the past, present, and future of thinking
● Crossing Borders – A new Latino Cultural Identity
ワークショップ:参加者同士の交流を通じ、自己分析や自分を表現することなどがテーマです。銀座アップルストア企画では、期間中に準備した写真や映像を使ってムービーを作成します。
フォーラム:黒川清氏(政策研究大学院大学アカデミックフェロー)、竹内弘高氏(ハーバード大学経営大学院教授)をはじめ、各分野の第一線で活躍する著名人による講演やパネルディスカッションです。
フリーインタラクション:多様な職種の社会人との交流を通じて、ロールモデルを知るきっかけづくりの場です。
生活システムはハーバード大学の寮生活を模したハウス制度を採用し、十数人ごとにハウスに分かれます。寝食を共にすることで、互いに成長を実感する仲間を得ることができます。