AsiaX(アジアエックス) 2012年07月18日

 シンガポール政府観光局(STB)によると、1~3月期の外国人入国者数は前年同期比15%増の約360万人で、観光収入は同8%増の58億Sドル(約3620億円)になった。

 観光収入が特に増加したのはインドと中国からの旅客で、それぞれ29%増の2億6700万Sドル(約168億円)、24%増の6億5800万Sドル(約410億円)だった。インド人の出費が増加したのはビジネス目的の入国者が増加した結果。

 対照的に、マレーシア、英国、香港からの旅客は増加したが、観光収入は減少した。

 出身国・地域別入国者数は、インドネシアが1位で67万人、中国が54万人余り、マレーシアが28万5000人、豪州が23万人、日本が19万3000人。

 入国者の増加率が大きかったのは台湾の45%とドイツの34%。台湾は直行便数の増加が需要を押し上げた。ドイツ人の旅客は、会議・展示会参加やクルーズ船利用、一時降機が主だった。

政府登録ホテルの客室収入は6%増の計6億Sドル(約375億円)。シンガポール航空ショーで2月の客室料金が急騰したこともあり、1~3月期の平均客室料金は前年同期より11%高い258Sドル(約1万6400円)、稼働率は2ポイント高い87%だった。

 チャンギ空港利用客のうち乗り換え客は24%と、以前より低下した。

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