1月も後半になると前年の様々なデータがまとまってくるので興味深い。そうした中、米国の市場調査会社、ストラテジー・アナリティックスがタブレット端末に関する調査結果を早速公表し、話題になっている。
市場はアイパッドとアンドロイドが席巻
それによると、昨年1年間のタブレット端末の世界出荷台数は6690万台となり、2010年の1860万台から約3.6倍に増えた。直近の四半期、10~12月で見ると2680万台で、1年前の1070万台から2.5倍に増えた。
同社によると消費者は低価格のノートパソコンやデスクトップパソコンよりタブレット端末を選ぶようになっており、企業や教育現場でも需要が高まっているという。
10~12月期の出荷台数を基本ソフト(OS)別に見ると、米アップルの「アイオーエス(iOS)」端末、つまり「アイパッド(iPad)」が1540万台で、市場全体に占める割合は58%だった。一方米グーグルの「アンドロイド(Android)」搭載端末は1050万台でシェアは39.1%。
これに対し米マイクロソフトのOSを搭載する端末はわずか40万台で、シェアは1.5%にとどまる。つまり、世界のタブレット市場はアップルのアイパッドとグーグルのアンドロイドで席巻されていることが分かる。
アンドロイドは3倍以上の伸び
とりわけアイパッドの販売台数は1年前から実に2.1倍になり、この数値は、米ヒューレット・パッカード(HP)の同期間におけるパソコン出荷台数(1512万台)をも上回っている。
しかし今回のストラテジー・アナリティックスの調査結果を見ると、そのアップルも安閑としていられない状況だ。アンドロイド端末の出荷台数は1年前から3.4倍に膨らんでおり、アイパッドの伸び率をはるかに上回っているからだ。