14日の東京市場は全般的に小動きの中、ドル円は堅調に推移した。昨晩の流れを受けてドル高水準で始まったが、東京市場では取引材料に乏しく、値動きは限定された。ドル円は、仲値算出に向けてじりじり値を上げ、10:30前に本日の高値となる78.05近辺まで上昇した。ただ、上値も限定され、その後77.90台に伸び悩んでいる。ユーロドルは1.30台前半で横ばい。アジア株の底堅さを受けて豪ドルは買われる場面があったものの、押し戻されている。
ドルインデックスは1月中旬以来約11ヶ月ぶりの水準に上昇している。

昨晩は、メルケル独首相はESMの拡大に否定的との認識が伝わり、また、FOMCで追加緩和観測が後退したことから、ユーロ安とドル高が進んだ。ただ、想定の範囲内との声も多く、東京市場でぶり返すような動きはなかった。ただ、欧州勢の参入でユーロドルは1.3000を試すのでは、との声があり、予断は許さない。

Klugアナリスト 鈴木信秀