ドル円は月末のごとうびとあって、仲値に絡んだ外貨需要が入っており、仲値決定時間にかけてドル買い円売りが優勢となる展開で、78円台を回復する動きを見せた。
しかし、仲値を過ぎるとそうした動きは一服し、ドル円は77円台後半に戻されて、その後はもみ合いに。下値しっかり感はあるものの、戻りも鈍く方向感はそれほど出ていない。
ブリュッセルで行われていたEU財務相会合(ユーログループ)が早朝に終了し、EFSFのレバレッジ運用など基本運用方針が合意、ギリシャへの支援も合意するなど、ポジティブな内容となった。しかし、もともと前日ロンドン市場で期待感から上げて、その後戻したという経緯もあり、事前の思惑とほぼずれのない合意内容に大きな動きは見せなかった。

◆いろいろ飛び出た要人発言への反応は鈍い
ユーログループが終了したこともあり、ユンケル・ユーログループ議長をはじめ欧州要人の発言が相次いだ。
ただ、それぞれへの反応はそれほど大きくなく、政治主導のマーケットの動きにやや疲れも見える。
(Klugチーフストラテジスト山岡和雅)