3月26日に総務省が発表した2月の全国消費者物価指数(全国CPI)は、「生鮮食品を除く総合」(コア)が前年同月比▲1.2%になった。マイナス幅は前月から0.1%ポイント縮小したが、12カ月連続の下落である。
コア前年同月比の押し上げに寄与した品目は「灯油」「生鮮食品を除く食料」「被服及び履物」「外国パック旅行」など。押し下げに寄与した品目は「ガソリン」などである。
国際商品市況に振り回されやすい分野を除いた「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」(いわゆる欧米型コア)は、前年同月比▲1.1%になった。マイナス幅は前月から0.1%ポイント縮小。季節調整済指数は98.0(前月比+0.1%)で、底ばい状況にある。
また、3月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値)は、コアが前年同月比▲1.8%になった。マイナス幅は前月から変わらず。コア前年同月比の押し上げに寄与した品目は「電気代」「都市ガス代」「被服及び履物」など。押し下げに寄与した品目は「生鮮食品を除く食料」などである。
欧米型コアは、前年同月比▲1.2%になった。マイナス幅は前月から0.1%ポイント縮小。しかし、季節調整済指数は98.1(前月比▲0.1%)で、過去最低水準に横並びとなった。