「カネがないからやらない」「時間がないからできない」と言う人に限って、大抵、何もできないし、結局、何も成し遂げられないものだ。
ポルシェやフェラーリのオーナーになるのはどういう人かというと、「カネが貯まったら買おう」という人よりも、たとえ今は長屋に住んでいたとしても「何が何でもポルシェに乗ってやる」っていう強い欲求があって、毎日カタログを眺めている人の方が憧れの車を手に入れられるってものだ。
念じれば大抵のことは叶うもんで、「虚仮(こけ)の一念岩をも通す」っていうのは本当なんだな。
「虚仮」っていうのは、現実ではない「空事(そらごと)」とか「愚かなやつ」っていう意味があるらしいけど、思念は、自分の限界を超えて現実を変える力がある、とおれは思う。
いい女をものにしたい、高級車が欲しい、でっかい家に住みたい、仕事で成功したい・・・。こういう欲望は、すべてエネルギーの本質なんだよ。
念じることは、偉大な力につながる導火線だ。だから強い意識が働けば、世の中は動くようにできている。
毎日「できるんだ」と念じて、つくり続ける
ものを「つくる」ことは楽しいが、誰にもできないものをつくるのはもちろん簡単ではないし、大抵の場合、地道で孤独な作業に長い時間、知恵を絞りながら取り組まなくてはならない。
何度やっても上手くいかない時なんかは、「こりゃ参った」って頭を抱えてしまうことはしょっちゅうだ。しかも、つくっている間は誰も褒めてもくれないから、モチベーションを維持するには自分で自分を盛り上げるしかない。
いくら努力しても最終的に品物が完成しなければまったく評価されないのが、「つくる」という作業なんだ。これは製作者の宿命だね。