こんばんは。
きょうのロンドン市場、ユーロが底なし沼に陥ったようです。
昨日の実況中継と鏡写しのようにユーロが一方的に水準を下げてゆきます。
それも、パニック売りというよりは、着実に水準を下げる展開。
昨日はイタリア債入札が話題になりましたが、きょうもスペイン短期証券の入札が実施されています。
12ヶ月物と18ヶ月物も合計で31.6億ユーロが発行されましたが、目標上限の35億ユーロには届きませんでした。
しかも、平均利回りはいずれも前回の3%台から5%台へと跳ね上がっています。
またまた、調達コストが上昇して、市場からの資金集めが困難になってきました。
また、取引序盤にはS&Pがオーストリアの格下げをするのでは、とのウワサがでたりしていました。
独仏欧などの第3四半期GDP速報値はまずまず予想通りの結果でしたが、安心はできません。
その後発表された独ZEW景況感が予想を下回って3年ぶりの低水準。
ZEWのエコノミストは、来年第1四半期にも独成長率がマイナスになるとの見通しを示しています。
債務問題、政治混乱ときて、次はマイナス成長へと実体経済に影響がでてくる公算です。
先読み、先走りポジションを作るのが好きな為替市場ですが、まだ当面はショートでおなかいっぱいにはなりそうにありません。