週明けの東京市場は、クロス円の頭がやや重くなったものの、値幅は限定的で落ち着いた展開となった。
週末に、イタリアのベルルスコーニ首相が財政安定法案可決をうけて辞任し、モンティ氏が新首相に指名されたことを好感し、オセアニア市場でユーロ買いが進む場面が見られたが、東京勢が本格参加する頃には値を戻した。本日予定されているイタリア5年債入札などを前に、ユーロの高値買いにも慎重姿勢が見られる。
全般にリスク懸念が残っていることもあり、ドル円、クロス円も頭が重い。ドル円は朝方介入警戒感で買いが出る場面も見られたが、戻りが鈍く、その後頭を抑えられた。

◆アジア株堅調 
株式市場は基本的に堅調。日経平均もプラス圏での推移となった。もっとも、東証の売買代金が伸びないなど取引は落ち着いており、為替市場同様に様子見ムードが強い展開であった。

(Klugチーフストラテジスト山岡和雅)