週明けの東京市場は、株式市場がしっかりになるなど、先週から続くリスク懸念後退の流れが継続となったが、為替市場の動きは限定的なものにとどまった。
週末の注目イベントであったG20は、目立った波乱が無く、欧州への危機対応の要請等にとどまったこともあり、週明けのオセアニア市場はやや調整が先行してスタート。先週末の海外市場で上昇を見せたものの、77円台半ばからの重さが印象づけられたドル円は、調整の売りが入ったものの77円台を維持し、その後は77円20銭台でもみ合いとなった。ユーロドルは1.39が重く、短期筋の投げを巻き込んで1.38台前半まで下落も、値幅は限定的。

◆G20 世界経済の重大な下方リスクに断固として対処する必要
週末の注目イベントであったG20財務相・中央銀行総裁会議は。世界経済の重大な下方リスクに断固として対処する必要を明記。欧州に対して、一段と踏み込んだ包括的な対応を求め、来週23日のEU首脳会合に期待すると声明を出した。
欧州へのプレッシャーは感じさせたものの、内容的にサプライズはなく、相場への影響は限定的なものにとどまった。

Klugチーフストラテジスト 山岡和雅