昨年秋、東京モーターショーに際してマツダが提示した「乗用車用動力源・今後10年のシナリオ」。純EVはその特質から地域や使い方を絞って導入を進めるとしても、絶対量は限定され、ハイブリッドを含めて電気動力が浸透しうる範囲はけして大きくない。むしろハイブリッドといえども基本動力はエンジンであり、自動車の動力の主力が内燃機関である時代はまだまだ続く。すなわちその能力、効率を今以上に高める努力が不可欠だという、極めて妥当なビジョンである
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 これからしばらく、おそらくは20~30年先までの(その先はまだ「見えない」)自動車とその技術は、動力源に限っても内燃機関を主軸に進み続ける。何よりまずその効率

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