6日の東京市場は全般的に小動きの中、ポンドが弱含む展開となった。本日、英国中銀は金融政策委員会を開くが、市場では追加の金融緩和が示唆されるとの見方が出ていた。ポンドドルは朝方の1.54台後半から1.54台前半に、ポンド円は118円台後半から118円台前半に値を落としている。ただ、市場の注目はその後のトリシェECB総裁の記者会見に集まっており、イベントを前に取引を手控える向きが多かったようだ。ドル円は15銭程度の値幅に留まっている。

英FT紙は、欧州銀行監督機構がEU圏内銀行のストレステストを開始したと報じた。銀行の資本不足額は最大2千億ユーロに達する可能性があるとしている。昨晩はメルケル独首相が銀行の資本増強を支援する姿勢を示し、ユーロが買われる場面もあったが、ストレステストの報道では特段の反応は見られなかった。市場では、銀行に資金を投入して、その代わりギリシャ債務削減への地ならしを行うとの見方もあった。

Klugアナリスト 鈴木信秀