これまで時間エネルギー、お金という男性にとって必要な3つの投資について説明してきました。今回はその3つの投資原資について、例題を1つ用いて解説してみたいと思います。効率的な投資を、「キスの値段」から考えてみましょう。

キスの値段に適正値はあるのか

デンマークのヨアキム王子、フランス人女性と結婚

キスの値段は?〔AFPBB News

 女性は特に意識しているとは思われませんが、男性は女性とキスすることに価格をつけているという仮説に基づく例題です。

 これは効率的投資の問題であると同時に「損切りのタイミング」の例題と言えるかもしれません(この部分は、知人とのやりとりを参考にして、感謝しつつ書いています)。

 「キスの値段」というのは、男性でも女性でもに好きになるとセックスをしたくなりますが、その前にキスという行為が必ずあります。

 キスを飛ばしてセックスに至るということはほぼ確実にありませんので、この重要な儀式であるキスにたどり着くことがすべての始まりです。相思相愛への第一関門であり、登竜門です。

 キスをすること自体には、免疫力がついたり、相手との遺伝的相性が分かるといったようにメリットがたくさんあって、教えられたわけでもないのに相手のことが好きになるとキスをしたくなります。詳しくは拙著『なぜその人に惹かれてしまうのか?』の「味覚の章」をご参照ください。

 でも、女性にもメリットがあるからといって、あたり構わずするものでもない。好きになって初めて行う儀式です。

キスに至るために絶対に避けるべき「3K」

 話がややそれますが、キスという味覚に関して絶対に避けなければならない「3K」というものがあります。

 「汚い、臭い、気が多い」

 キスにおける3Kは、キスを勝ち取ろうと思ったら、男性が避けなければならない重要な点です。臭かったり、汚かったり、浮気性な男性とは誰もキスしたいとは思いません。従って相手に気に入られるためには、

・ニンニクなどの悪臭を放つものを食べるのはやめましょう
・ニコチン臭くなる煙草(歯も汚くなります)を吸うのをやめましょう
・お風呂には毎日入るのみならず、髪の毛も毎日洗いましょう
・歯は1日2回磨きましょう
・ほかの女性とつき合っていることは絶対に分からないようにしましょう

 ということです。残念ながらこのような恋愛の基本ができていない男性が非常に多いのが、日本の特徴です。