内閣府が12月9日に発表した7-9月期の四半期別GDP2次速報(2次QE)で、実質GDPは前期比+0.3%(同年率+1.3%)となり、1次QEから前期比で0.9%ポイントの大幅下方修正となった。下方修正されること自体は、法人企業統計季報で示された7-9月期の設備投資や在庫投資の弱さから十分予想されたことではあるが、そのマグニチュードは大方の予想をはるかに上回った。前期比への内外需別寄与度は、内需が1次QE時点の+0.8%ポイントから一転して、▲0.1%ポイントというマイナス寄与に変わった。外需については+0.4%ポイントで改定なし。4-6月期と7-9月期は、個人消費に政策による押し上げ効果が出ていたわけだが(後述)、設備投資の減少が続いたことなどから、結果としては外需主導のリバウンドが続いていたことになる。実質GDPの前年同期比は▲5.1%に下方修正された。
一方、7-9月期の名目GDPは前期比▲0.9%(同年率▲3.4%)という、より厳しい結果。1次QEでは前期比▲0.1%(同年率▲0.3%)だったので、大幅に下方修正された。名目GDPの前期比マイナス成長は、6四半期連続。前期比への内外需別寄与度は、内需が1次QE時点の+0.5%ポイントから一転して、▲0.3%ポイントのマイナス寄与に。外需は、1次QE時点から小幅上方修正されて、▲0.5%ポイントになった。名目GDPの前年同期比は▲5.6%に下方修正された。