日銀短観12月調査(概要)が、12月14日(月)8:50に発表される。景気全体の牽引役である大企業・製造業の業況判断DIは、2009年3月調査で▲58まで悪化した後、6月調査で▲48(前期比+10ポイント)、9月調査で▲33(前期比+15ポイント)と、2四半期連続で急速に改善してきた。しかし、関連統計の数字を見ると、今回はそうした景況感改善の息切れが確認される見通しである。

(1)前回9月調査以降の主な経済環境変化

 日銀短観9月調査よりも後に起こった経済環境の変化を、簡単に整理しておきたい。