こんばんは。

きょうのロンドン市場、主役はスイスフランでした。
といいますか・・・スイス中銀(スイス国立銀行)ですね。

日本時間17時ごろにスイス中銀が声明を発表しました。

ユーロスイスの下限目標を1ユーロ=1.20フランに設定
無制限に外貨購入する用意
景気見通しやデフレリスクにより必要なら一段の措置を講じる用意
スイスフランの過大評価、スイス経済に深刻な脅威とデフレリスクもたらす

との内容でした。

ロンドン早朝からスイスフラン売りが先行していましたが、とうとうスイス中銀が登場したわけです。

チャートをご覧になると垂直に一本線が立っていることが確認されると思います。
ユーロスイスは1.1250レベルから1.2190レベルまで急伸しました。
東京市場では1.10台でふらふら動いていたわけですから、なんと1100ポイント以上の動きとなったわけです。

この介入措置でドルスイスは500ポイント超の上昇、ユーロドルは約180ポイントの上昇でした。
このあたりに、両通貨の流動性の差が垣間見えてきます。

スイス中銀の声明前に発表されたスイス消費者物価指数が前期比マイナスの伸びだったこともスイス安誘導をし易かったとの見方もありました。

さて・・・・この後はどうなるのでしょうか。

スイスフラン関連のオプション・ボラティリティーは低下しています。

スイス中銀がユーロスイスを1.20近辺にペッグさせる措置ですので、しばらくは変動が封じ込まれるとの読みとなっています。

ただ、注意しなければいけないのがECBの次のコメントです。

スイス中銀は自らの責任で決定を下した
対ユーロで1.20フランを超えるフラン高を容認しないとのスイス中銀の決定に留意する

との内容。
ECBは事前にスイス中銀から今回の措置について連絡を受けていたとのことですが、決して今回の措置を容認したとの姿勢は示されていません。

どうぞ、ご勝手に・・・といったところです。

スイス中銀声明でも・・・
景気見通しやデフレリスクにより必要なら一段の措置を講じる用意
と、いっているように、今後も景気見通しが悪化すれば市場からのスイスフラン買い圧力が強まることを暗に示唆してしまっています。

前回の介入の効果で変動が封じ込まれたのは3ヶ月程度でした。

円相場への影響はどうでしょう。

市場関係者の一部には、今回の措置で日銀も介入し易くなったとのコメントもあるようですが、円とスイスフランの市場規模は違います。

G7を控えて、日本は手出ししにくいタイミングですし・・・・

ただ、為替取引では思惑で短期相場が動くことが多いですから、大きな流れに影響しなくても介入という言葉は相場に活気を与えてくれそうです。