20日の東京市場は、リスク選好ムードから次第に警戒感へと変化している。序盤は前日NY市場の動きを受けてリスク選好ムードから始まった。ドル円は一時79.32レベルと7月14日以来、約1週間ぶりの高値水準へと上昇した。ユーロ円も112.36レベルまで買われて前日高値を上回った。NYダウが200ドル超高で引けており、日経平均も100円超の上昇、1万円台を回復してのスタートだった。ゴトウビ(5・10日)ということもあって仲値関連の外貨需要への思惑もでていた。しかし、仲値通過後は円売りは一服、次第に調整の動きとなっていった。午前の取引では、昨日のNY市場後半にオバマ大統領が米上院超党派の財政案を支持したことで、米債務問題の解決に一歩前進した、とのムードの方が強かった。
◆次第に欧州ソブリンリスク警戒も
東京午後、欧州勢が参入する時間帯となると、円安ムードが後退している。ユーロ円が111.70レベルへ下落するなどクロス円が軟化している。豪ドル円は84.70レベル、NZドル円は67.40レベルなど本日の安値を付ける動き。ドル円も79円ちょうど近辺へと反落。欧州勢の参加を控えて、市場の目が欧州ソブリンリスクへの警戒感に移ってきたようだ。あす21日には欧州首脳が緊急会合を開く予定。それに先立って、本日はサルコジ仏大統領とメルケル独首相がベルリンで夕食しながらの会合。欧州ではギリシャ問題を巡ってギリギリの話し合いが続いている。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)