13日の東京市場でドル円は一時78.48近辺と3月17日以来4ヶ月ぶりの水準に急落した。昨晩、格付け会社ムーディーズがアイルランド債を投資不適格級に格下げしたことなど、欧州債務懸念を背景にリスク回避の動きが強まり、円が買われた。日付をまたいだことでFX業者による値洗い後の強制決済の円買いも入ったようだ。ドル円の急落につれてクロス円も軒並み値を落とし、ユーロ円、ポンド円は3月17日以来、豪ドル円は3月25日以来の水準まで一時下落した。ただ、売りが一巡すると個人投資家の値ごろ感からの買いも入り、前日終値を上回るまで上昇した。
ユーロドル、ポンドドルは本日、動意に乏しく小動きに終始した。
昨晩、スイスフランはユーロとポンドに対して最高値を更新したが、本日は小動きに推移している。
11時に発表があった中国GDPは予想をやや上回り、豪ドルは買われた。豪ドル/ドルは1.0590レベルから1.0630台に、豪ドル円は84.07レベルから84.40台に戻している。
Klugアナリスト 鈴木信秀