南部鉄器と日本の美意識をこよなく愛するベルギー人

欧州での鉄製急須と茶文化普及を支えて30年、なおも情熱を燃やすポール・グエンス
2013.12.16(月) 岩澤 里美 follow フォロー help フォロー中
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南部鉄器の急須が店頭にズラリと並ぶ。青系統は色の種類が豊富だ。ヨーロッパでの人気の色ベスト3は、1位=黒(全体の50%を占める)、2位=朱色(日本的な赤と名付けている)、3位=青系統だという (撮影:特記以外すべて著者)
ポール・グエンス(Paul Geuensさん)。Ginza商事を設立し、トップメーカー「岩鋳」の南部鉄器の急須を中心に茶筒、有田焼や波佐見焼の急須、湯飲み、小皿、箸置きを輸入し、欧州一帯の小売店に卸している。ブリュッセルから北へ電車で40分のアントワープ市郊外在住
こちらは抹茶色。右が紅葉柄、左が桜柄。各550ミリリットル、どちらも80.90ユーロ(約1万1400円)
Ginza商事は鋳物師の岩清水久生さんの作品も取り扱っている(©Ginza N.V.)
ブリュッセルのお茶専門店UNAMI(フランスのリールに第1号店あり)では、日本、中国、インド、スリランカと様々な国のお茶を販売している
UNAMIの喫茶室。スッキリと落ち着いた雰囲気に琴の音楽が流れて、つい長居したくなる。コーヒー派も多いが、お茶好きもとても多い。インタビュー中もお客さんたちがやってきた
UNAMIのショーウィンドーに置かれた南部鉄器の急須。同店のために特別注文した色。後方のUNAMIの茶筒に合わせて同じ色にしてもらった。店舗向けオーダーメイドは、つい最近始めた新しい試みだ
Ginza商事のウエブサイト(©Ginza N.V.)。社名については「日本の人にとって、銀座は特別な意味を持っていますよね。質の高い品物ばかりが売られる、洗練された街だと。そのイメージは南部鉄器が醸し出すムードにつながる気がしたのです。ヨーロッパ人に発音しやすい言葉というのもポイントです」とポールさん。Ginzaの保障は万全で、購入後、万が一商品に不具合があればいつでも交換する

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