24日のロンドン市場は、ユーロやポンドが堅調に推移し、全般にドル売りが優勢になっている。前日強まったドル買いに調整が入った形だった。この日もポルトガルやギリシャ債が売られており、ドイツ10年債との利回り格差はユーロ導入来の最高水準を記録している。ただ、欧州株が堅調に推移していることや5月のドイツIfo景況感指数が114.2と市場予想113.7を上回ったことがユーロ買い材料となった。ユーロドルは一時1.41台を回復、東京序盤の安値から100ポイント超の上昇となる動きをみせた。ユーロ円も一時115円台半ばへと上昇。一方、ポンドにとっては悪材料が多かった。4月の英財政赤字が100億ポンドと4月としては過去最大となったのをはじめ、ムーディーズが英金融機関の格付け見通しをネガティブと発表、前日の講演ながらフィッシャー英中銀委員が英景気回復は低成長と高インフレに特徴付けられるとの認識を示したことが伝わっている。ただ、ポンドはユーロと綱引きしながらも堅調に推移。ポンドドルは1.61台後半、ポンド円は132円台乗せまで上昇している。原油先物が上昇したこともドル安や資源株高へとつながり、リスク回避ムードは軽減している。しかし、取引中盤にかけてはユーロ買い、ポンド買いの勢いもやや落ち着いている。欧州当局者らからは引き続きギリシャ債務再編を回避すべきとの論調が表明されていた。ドル円は81.60-81.95での方向感に乏しい振幅が続いている。

◆資源国通貨はまちまち
資源国通貨は方向性がまちまちだった。堅調なのがNZドルで、NZドル円は一時65.60近辺へと上昇、東京朝方の安値から約1円上昇する動きとなった。続いて豪ドル円は86円台後半とこの日の安値から約80ポイント高まで上昇。冴えないのがカナダ円で、83円台後半で振幅する間、一時83.50近辺とこの日の安値を付けている。原油先物が上昇したことが資源国通貨にとっては好材料だが、各国の利上げの可能性は分かれるところ。東京市場ではNZ中銀が1-2年後のインフレ見通しを引き上げており、市場には利上げへの思惑も高まっているようだ。一方、米経済に密接なカナダにとっては、利上げ気運が高まるのはまだ先のようだ。

(Klugシニアアナリスト 松木秀明)