13日のNY市場はユーロが急落するなど、リスク回避的な動きが続いた。ロンドン時間には仏独GDPがポジティブな内容となったことで、雰囲気も改善していたが、NY時間に入ると戻り売りに押されている。特に悪材料は無かったが、株価や商品市場の上値が重い中、投資家のリスク回避の動きは根強いようだ。来週にギリシャ支援について、ユーロ圏財務相会合も予定されており、ロングポジション解消の動きが続いている。週末リスクも意識されていたのかもしれない。

特にユーロドルは見切り売りが加速。ロンドン時間には1.4340近辺まで戻していたが、NY時間に入って上げをほぼ失い、投げが投げを呼ぶ展開となり、一時1.4065近辺まで急落している。その動きにユーロ円も一時113.50近辺まで下落した。

◆ドル円は10日線を挟んでの攻防 
ドル円は相変わらず80円台での上下動が続いた。81円台は抵抗感が強く、一方で80.50より下では買いも出てくる。リスク回避とドル買いの狭間で、身動きが取れない状態の中、80.50付近にはオプション絡みや本邦個人投資家の買いが観測。一方、上ではモデル系の売りが観測されていた。ちょうど10日線を挟んでの攻防が見られている。

(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)