2022年11月14日から20日にかけて有明テニスの森(インドアコート)で「安藤証券オープン」が開催される。日本で開催される女子テニス大会としては「東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメント」に次ぐ規模とグレードの国際大会である。
大会の冠スポンサーは、愛知県名古屋市に本社を構える老舗証券会社の安藤証券。2015年の第1回以来、女子テニス選手にとってツアー公式戦の登竜門となる本大会を特別協賛してきた。同社が安藤証券オープンを始めた狙いと開催意義とは? 安藤敏行社長および大会運営を担当する田中優季氏(経営戦略室サブマネージャー)に話を聞いた。(鶴岡 弘之:JBpress編集長)
頂点はグランドスラム、女子テニス大会のグレード構成
──「安藤証券オープン」は女子テニス界でどのような位置づけの大会でしょうか。
安藤敏行社長(以下、敬称略) 女子のプロテニス大会は、獲得ポイントが大きい順に、上から「グランドスラム」「WTA(女子テニス協会)ツアー」「ITF(国際テニス連盟)ツアー」という大きく3段階のグレード構成になっています。プロテニス選手は誰もがITFツアーからスタートし、ポイントを積み重ねて上位のツアー大会に進み、最終的にはグランドスラムを目指します。
安藤証券オープンは2015年にITFツアーのトップグレード大会としてスタートしました。当時、日本の女子選手にとって、国内で出場しやすく、グランドスラムを目指すためのポイントを獲得できる大会がありませんでした。そこで私たちが特別協賛する大会を開くことにしました。