自動車は入ってこないし、自転車もすんなり走れないほど道が細くて鋭角のカーブが多いので、猫にとっては散歩しやすいところです。小道を歩いていくと、猫が近づいてきてくれました。
弦楽器修理店の近くの2階窓に猫の姿がありました。修理店からチェロの音が聞こえてくると、猫は身を乗り出し、音色を吟味するかのように耳を傾けていました。
足を止めると、階段の下にいた猫が階段の途中まで駆け上がったあと振り返って、じっとこちらを見つめました。飼い主さんによると、「この猫は、ふだん知らない人と顔を合わせると逃げてしまうのに、階段の途中で止まってポーズをとるなんて、どうしたんだろう」と、不思議がっていました。このふくよかな猫の名前はミヌです。
この犬は、宿泊したホテルの斜め向かいの2階のベランダから、いつも外を見ていました。小さな犬が通りかかると、起き上がってけたたましく吠えます。大きな犬だと伏せをしたまま、遠慮がちに吠えます。自分より小さい犬にだけ威嚇しているということかな?