韓国の株価指数KOSPI(2021年3月時点のもの、写真:AP/アフロ)

 8月15日、日本は終戦記念日で韓国では「光復節」である。

 今年の8月15日は日曜だったため、8月16日(月)は振替休日となった。おかげで今週は火曜日から株価が動くわけだが、今週はとても面白い流れになる可能性がある。

 先週金曜まで韓国の証券市場は大荒れであった。

 韓国株市場の大黒柱と言える時価総額1位のサムスン電子と2位のSKハイニックスの株価が大暴落したからだ。

 先週、KOSPI(韓国株価指数)は、3170ポイントまで落ち込んだ。週間で3%下落である。特に、半導体株が暴落した。

 面白いのは、先週1週間で外国人は7兆ウォンを売り越し(内訳としてはサムスン電子株5兆6000億ウォン、SKハイニックス株2兆ウォン分)、韓国の東学アリ(個人投資家)たちが8兆ウォン以上買った。

 だが、外国人と共に国民年金基金が韓国株を売り越したせいで、KOSPIは下落したのだった。

 年初10万ウォン台を期待していたサムスン電子株は先週8%急落し、7万4000ウォン台にまで落ち込んだ。SKハイニックスも13%急落した。

 昨年「東学アリ」たちは、サムスン電子株をはじめ、新型コロナリスクにより暴落した株を買い漁った。

 昨年は早く株価が回復したため、株で儲けた個人投資家も増え、国民の大多数が株投資に参加するようになった。