資産運用に興味があっても、初心者にとって株式投資のハードルは高いもの。本連載では、現役の証券アナリストが株式投資の魅力や付き合い方をやさしく伝えます。
巣ごもり消費が追い風に
今回は、ゲーム関連をテーマにした銘柄選びのお話です。
ゲーム業界は今、活況を迎えています。新型コロナウイルスによる巣ごもり消費の恩恵で、ゲームソフトの売上げやダウンロード販売の収益が大きく伸びました。任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」や、ゲームソフトの「あつまれ どうぶつの森」が人気のあまり、一時期品薄となったことでも話題となりました。
また、2020年11月にはソニーの「プレイステーション5」、米マイクロソフトの「Xbox Series X」などの新型ゲーム機の発売が予定されています。
さらにゲームの競技である「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」ことeスポーツの盛り上がりは年々加速しており、オリンピックの正式種目として検討されているほどです。今後本格化が見込まれる次世代通信規格(5G)においても、新たな体験ができるゲームの登場が期待されています。
このような背景でゲームメーカーの業績拡大が続いており、ゲーム関連株への投資家の注目は当面続きそうです。
おすすめ① カプコン(9697)
カプコンは格闘ゲームやアクションゲームなどに強みを持つゲームソフトメーカーです。
「ストリートファイター」「バイオハザード」「ロックマン」「モンスターハンター」などの有名タイトルを多数手掛けてきました。ここ最近では、ゾンビホラーの名作の「バイオハザード RE:3」や「モンスターハンターワールド:アイスボーン」などの有力タイトルのダウンロード販売が好調だったことが業績にプラスに働きました。ソフトのダウンロード販売は、利益率が良いため近年のゲーム企業の業績好調の背景となっています。
11月4日の終値は5550円。最低投資単位は100株で、およそ56万円程度から投資できます。