25日の東京市場でドル円は買われた。5・10日(ごとうび)ということもあって本邦輸入企業の買いが入り早朝の81.80台から82.43近辺まで一時上昇した。オセアニアや香港、この後の欧州市場がイースター休場という中、先週までのドル売りの反動から買い戻しが入っているようだ。取引参加者は少なく閑散としているという。
ドル円の上昇につれてクロス円も買いが先行した。先週金曜日の高値を抜けて木曜日の水準まで上昇している。ただし、ドル買いがユーロや豪ドルに入るとクロス円は上げ幅を縮小した。
NY金先物は時間外取引で過去最高値を更新しておりカナダドルは堅調に推移した。ドルカナダは0.95台前半とドル安カナダ高の水準でドルが軟調に推移した。豪ドル/ドルも買いが先行し1983年の変動相場制移行の最高値を一時更新したが、ドルの買い戻しから下落に転じている。全般的に調整的な値動きとなった。
市場の注目は26,27日に開催される米FOMCだが、今回は量的緩和策などの出口戦略に関して判断先送りとの見方が主流を占めておりドルは売られやすいとの見方が多い。本日の東京市場は調整的なドル買いが主体だったがNY市場に再びドル安が進む可能性もある。
Klugアナリスト 鈴木信秀