米フォーブス誌の世界長者番付、1位はアマゾンCEO トランプ氏は順位上げる

米インターネット通販大手アマゾン・ドットコムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(2018年9月19日撮影、資料写真)。(c)Jim WATSON / AFP 〔AFPBB News

 米アマゾン・ドットコムは先ごろ、有料プログラム「Prime」の会員が、eコマース商品の定期的な配達曜日を指定できる「Amazon Day」というサービスを米国で始めたと発表した

何度注文しても、配達はまとめて週1回

 これまでは、米国の一部のPrime会員を対象に試験サービスを行っていたが、今後は、同国の全会員に提供する。これにより、顧客は、複数回にわたって注文したさまざまな商品を、特定の曜日にまとめて受け取れるようになる。つまり、荷物がいつ届くかを把握できる。また、商品は、できるだけ少ない梱包にまとめられる。段ボール箱のリサイクルにかかる手間が省けると、アマゾンは説明している。

 アマゾンは、同社の物流事業で「ゼロカーボン」(二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする)を目指す「シップメント・ゼロ(Shipment Zero)」というプロジェクトを立ち上げており、2030年までに、その50%を達成するという目標を掲げている。新たなPime会員向け配達サービスは、このプロジェクトの一環でもあるという。

 「Amazon Day」の仕組みは、次のようになる。

 例えば、顧客が自分の「Amazon Day」を、金曜日に指定する。すると、その2日前(この場合、水曜日)までに注文した商品は、すべて金曜日に配達される。

 その際、アマゾンはできるだけ、金曜日の配達を1回にまとめるよう努力するという。そして、その後の注文も、設定を変えない限り、毎週金曜日に届く。また、Primeの特典である追加料金なしの急ぎ便サービスも、これまで同様に利用できる。これらの操作は、注文確定画面で指定するだけでよく、簡単だという。

 ここで、日本と米国とでは、宅配事情が異なる点を確認しておく。

 米国では不在時の再配達は行わず、荷物を玄関の外に置いていくのが一般で、日本とは異なる文化だと言われている。しかし、最近は荷物の盗難が増えており、eコマースが普及してきた今、社会問題になりつつある。